2012年04月25日

「モノづくり魂」は死なず

今日、実家へと立ち寄って来ました。

版ご飯をご馳走になって、しばしの喋りタイム。
つけっぱなしだったTVで、最近雑貨屋あるいはバラエティ
ショップなどで展示されている「ワンスペースショップ」
(店の一角の中に「正方形スペース」をいくつか用意して、
その中でアクセサリーとかストラップとか諸々を売って・・
ってアレです)の話題になってて。

それに気がつく前までは、一昨年死んだ親父の話などを
していたんだけど。わたしが「こーいったスペース、静岡にも
もっと出来て欲しい~。ポストカードとか売りたい~」
などと話してて。

そこから、急に「母親の『モノづくり』話」となった。


わたしが、実家を出てひとり暮らし始めて約8年。
その間、母親は親父と共に人形を作って近所の人に売ったり
(母親がメインで作って、親父がところどころ作業を手伝い、
また、勤め先-親父は定年過ぎても、病に倒れる直前まで
働きづめだった-の人達にも見せて回って「営業」のような
こともしていたそうだ)あと驚いたのが

「全部でいくつくらい作ったのかなぁ・・・でも随分沢山
作ったんだよ。大体30万(円)相当の売り上げがあったの」
「箱根のギャラリー・・3ヵ所くらいかな?電話して置いて
貰って。で、全部で30体くらい置いてもらったかも。
そのうち1ヶ所は売れなかったみたいだけどあとの2ヶ所では
結構評判良かったよ~♪ほとんど売れたみたい♪♪」


母親自身、かなり「手先が器用」な人だというのは分かって
いた。
しかし・・・わたしが物心ついた時分から高校卒業して
しばらくするまで、ずっと「サンダル作りの内職」をしていて
「モノをじっくりと作る」などすることは無かった。
むしろ、わたしが見ていた「母親像」としては、そういった
ことをしない性分だろうと思っていた。
でも・・・そんな母親が「人形」を作り、そして近所の人達に
売って、自ら電話して(あ、ひょっとしたらこれは親父が
「営業」したのかも)ギャラリーに出して。
(親父に関しても・・・まさか母親(妻)の作業を手伝い、
そしてそれを「売り込み」かける・・・なんてことをする
ような人とはゆめゆめ思っていなかった)


今現在、母親はこれら一連の作業を(多分)全て止めている。
「白内障」の影響とかで、モノが2重にダブってしまい、糸を
針に通せなくなっているのだ・・・が、「白内障」そのものは
かなり昔からみたいだけど、でもその「糸を通す」作業も
親父がしてくれていたそうだ。

だから・・・母親が「人形つくりの作業を止めた」一番の
要因は「親父がいなくなった」ことからだろう。
「ホントは・・・お父さんよりもアタシが先に死ぬと、
ずっと思ってたからお父さんのために何か・・って思って
(売っていた)。でも・・・まさかお父さんが先に逝くとは
思ってなかったから・・・。その、売ったお金は
お風呂の掃除機とか、あと屋根の修理とかに使ったの」




今年1月からの「派遣仕事」。しかも「本格事務仕事」で
「長期契約」。
わたしの中で「モノづくり魂」が眠ってしまっていたのかも
しれない。
「仕事に慣れてきてから、ボチボチ(絵を描くのを)再開
しよう」そう思っていた矢先。
かなり気落ちして、今日も今日で「半分ズル休み」みたいな
形で会社休んで(でも・・・今日は「女性特有の・・」が
ちょっと酷い目-数ヶ月に1度、結構「キツい」ヤツが来る。
わたしの場合-で、体調が少しヘンだったのは事実)、
そしてその日のうちに派遣元からの連絡で「来週火曜日まで
と言う事で・・・」


何もかもどうなってしまうのか。
「悲しい」と「今後の生活の不安」がガッと来た中で、実家に
立ち寄って。そして知った「母親の作業」。

「こじつけ」と言えば「こじつけ」なのかもしれない。
「ご都合解釈」と言えば「ご都合解釈」なのかもしれない。
でも・・・・・

あまりにも「偶然」が重なったような気がする。
わたしの中の「モノづくり魂」がポコっと音を立てて
蘇るための。
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Posted by やまだや at 00:19 │Comments( 0 )
 
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